こんにちは、つかさです。
今回は「自分を褒める」というテーマでお話ししてみたいと思います。
SNSの「いいね」や、職場の評価、誰かの言葉。僕たちは日常の中で、たくさんの“外の承認”に囲まれて生きています。
それ自体は悪いことじゃない。でも、いつのまにか“他人の評価”が自分の価値を決めるようになると、心が少しずつ擦り切れていく。
この記事では、他人の承認を否定せずに、それに依存しない生き方を考えていきます。
1. 承認を「外」に預けすぎるリスク
承認されるのは、気持ちいい。SNSでいいねがついたり、職場で褒められたりすると、脳はドーパミンを分泌して幸福感を覚えます。
でも、その報酬に慣れると、次第に「誰かに認められないと不安」になっていく。
心理学ではこの状態を外的承認依存と呼びます。
自分の努力や価値を、他人の反応でしか測れなくなると、
「今日は褒められなかった」 「いいねが減った」 「前より注目されてない」
そんな小さな揺らぎで、自分の存在がブレてしまう。
2. 自己承認が心を安定させる仕組み
自己承認とは、他人の評価がなくても「自分で自分を認める」力のこと。
これは単なるポジティブ思考ではなく、心の安定を保つ内的システムなんです。
たとえば、ある研究では「日々の小さな成功を自分で記録する」習慣を持つ人は、外部評価の変動に左右されにくく、ストレス耐性が高いことが分かっています。
つまり、自己承認は“他人に左右されない自信”を育てる基礎なんです。
3. 「自分を褒める」が難しい理由
多くの人は、自分を褒めることに抵抗を感じます。
「自惚れに見える」「まだまだ頑張りが足りない」「他の人はもっとすごい」——。
この謙遜の文化が、いつのまにか“自己否定の癖”に変わっているんです。
でも、自己承認は「自分を特別視すること」ではなく、「自分を公平に見つめること」。
できたこと、頑張ったこと、続けたことを、ちゃんと見逃さない。それだけでいい。
4. 小さな自己承認を習慣化する3つの技術
① 一日の終わりに「今日のよかった」を3つ書く
完璧じゃなくていい。「朝ちゃんと起きられた」「昼のコーヒーがうまく淹れられた」——そんな些細なことこそ、自分を支えている。
続けていくと、脳が“自分を認める回路”を強化してくれる。
② 「できなかった」より「やろうとした」を見る
行動できなかった日も、「意識できた」「考えた」「下調べした」といった前段階の努力を認めてあげよう。
努力の途中を褒められるのは、自分しかいない。
③ 自分の“作品”を飾る
プラモデルでも料理でも、完成品をちゃんと見える場所に置く。
自分が作ったものを“日常の風景”に入れると、無意識に「これを作った自分」を認められるようになる。
5. “静かな満足”を感じる生活デザイン
自己承認が育つと、幸福の形も変わってくる。
外からの拍手ではなく、自分の中で“あ、これでいいな”と感じる静かな満足が増えるんです。
そのための環境づくりのコツをいくつか:
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朝、鏡を見たら「今日も生きてるな」と一言。
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作業を終えたら深呼吸して「ここまでやった」と区切る。
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SNSを見る前に、自分の手帳やメモを見る。
こうした小さな“内向きの承認儀式”が、心の安定を育ててくれます。
6. おわりに:誰よりも、自分が自分の味方であること
誰かに褒められるのは、嬉しい。けれど、あなたの努力や価値を本当に見続けられるのは、あなた自身だけ。
他人の評価は風のように流れていくけれど、自分の声は静かに残る。
その声を無視せずに、「よくやってるよ」と言葉をかけてあげてほしい。
完璧じゃなくても、途中でも、迷っていてもいい。
ちゃんと生きて、考えて、何かを作っているだけで、それはもう立派なことなんだから。
今日も読んでくれてありがとう。
そして——今日のあなた、よく頑張ったね。