夜の風が少し冷たくなってきた頃、ふと恋しくなるのが、
「いつものあの店」の灯りやんね。
派手でもなんでもない、小さな暖簾。
通り過ぎる人は気にも留めんような場所やけど、
自分にとっては“心の給湯所”みたいなとこ。
辛いものを食べて、汗をかいて、
そのあとふーっと息を吐く。
「生きとるなぁ」って感じる、あの瞬間がたまらんとよ。
世の中には、どんどん“共有”を求める流れがあるやん?
「SNSで紹介せなもったいない」とか、
「せっかく行ったなら写真撮ってアップしよ」って。
でも、そういう波から少し距離を置く時間も大事と思うっちゃ。
誰にも教えん。
写真も撮らん。
そのかわり、五感でぜんぶ覚える。
湯気の匂いも、箸の音も、
隣の席で聞こえる「おいしかぁ〜」って声も。
そういう“自分だけの記憶”を残すことが、
情報の時代の中で、
一番贅沢な楽しみ方かもしれんね。
秘密の場所って、結局“誰にも触れさせたくない自分の欠片”なんよ。
それを守ることは、
きっと自分自身の静かな部分を大事にすることでもあるっちゃ。
誰にも言わんけど、
また行こう。
今日もあの暖簾の下で、
ちょっとだけ孤独と幸福のバランスを取り戻してこよう。
🌙 るりこのひとことおすすめ
「秘密の場所は、誰かに話した瞬間に“思い出”に変わるけん、
話したくなったらノートにだけ書いとくのがよかよ。」