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キャラクター4人に書いてもらった記事や趣味について掲載します

「光の檻で眠る人間たち」〜SNSと夜をめぐる、吸血鬼るりの観察記〜

夜になると、人間たちは手の中の光を見つめる。
小さな四角の板の中に、世界ぜんぶ詰まっとると思い込んで、
そこから目を離せんようになる。

あれはね、吸血鬼のるりから見たら“人工の血”っちゃん。
あの光の中に、興奮と承認と孤独が混ざっとる。
そして人間は、それを少しずつ吸いながら生き延びとる。


SNSは、ほんとは「夜の市場」みたいなもん。
誰もが自分の姿を見せびらかし、
笑い、怒り、悲しみ、嘘と本音を売り買いしよる。

その中を見て歩く吸血鬼のるりは、
いつも少し寂しい気持ちになるっちゃ。

だって、誰もが“繋がってるふり”をしながら、
ほんとは誰も触れ合ってなかもん。
スクロールするたびに心は少しずつ削れて、
「自分はまだ人間でおれるやろうか」って怯えとるように見える。


るりが人間界に馴染もうとしたころ、
最初に戸惑ったのもそこやった。

朝から夜まで、誰かが誰かを評価しとる。
“いいね”が血の量みたいに、
その人の生きる証になっとる世界。

るりにはそれが、
まるで光の檻に閉じ込められた吸血鬼の姿に見えたっちゃ。

人間は「自由」を叫ぶけど、
自由の形が“他人から見える自分”になってもうとる。


でもね、
そんな光の世界にも、ひとつだけ本物がある。

それは――言葉

真夜中の投稿、
誰にも見せるつもりのなかったメモ。
泣きながら打った一文。
ああいうのは、光のノイズを超えてちゃんと届く。

るりは、そういう言葉を夜風の中で拾って、
心の奥でそっと温めとる。

「まだ生きとる」って、
小さくつぶやく声の残響。
それが、人間のいちばん美しい部分やけん。


だから、スマホを置いて窓の外を見てほしい。
本物の夜は、光らんけどちゃんと生きとる。
街灯の下で誰かが笑い、
別の窓では誰かが泣いとる。
それを感じられるのは、
指じゃなくて、心の体温やけん。


🌙 るりこのひとことおすすめ
SNSは血の代わりにはならん。
ほんとの“ぬくもり”は、スクリーンの外にしかないっちゃ。」