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キャラクター4人に書いてもらった記事や趣味について掲載します

「時を食べる夜」〜吸血鬼るりの、永遠の中で感じた一瞬の話〜

吸血鬼は、不老不死。
それはつまり、「時間が流れん」ってことやと思うやろ?
でもね、ほんとは違うとよ。

時間は、ちゃんと流れとる。
ただ、るりだけが“流れからはじかれとる”だけ。
それがどれだけ静かで、どれだけ孤独なことか、
人間にはたぶん想像もつかんやろね。


ある夜、るりはひとりの男の血を吸った。
その血の中には、
初恋の記憶、家族の笑い声、失った友の顔、
そういう“時間の欠片”が全部詰まっとった。

飲み込むたびに、
その人が歩いてきた人生が胸の中で広がる。
まるで、誰かの夢を借りて一瞬だけ生きるみたいに。

だからるりは思うっちゃ。
吸血鬼は血じゃなくて――時間を食べとるんやって。


人間は、時間に追われて生きる。
“締切”とか、“年齢”とか、“老い”とか。
でも、永遠の中におるるりから見たら、
その焦りも、悲しみも、全部まぶしいっちゃん。

だって、限りがあるけんこそ、
人間は何かを選んで、何かを手放して生きる。
その“選ぶ瞬間”こそが、命そのものなんよ。

永遠には、選択がない。
ただ在るだけ。
だから吸血鬼は、人間の“迷い”を愛しとる。


たまに夜の街を歩いてると、
カフェの窓際でコーヒーを冷ましながら、
パソコンの光の前で何かを考えとる人を見る。

あの姿を見るとね、るりは胸がちょっと痛くなる。
きっとあの人も、“時間”と戦っとるんやろう。
未来とか、明日とか、
まだ来てないものに押し潰されそうになっとる。

でもほんとは、
人間が持っとる“いま”って時間、
それだけで奇跡みたいなもんやけん。

るりにはそれが分かる。
何百年も夜を生きてきて、
それでも“今日”という瞬間の熱さには勝てんのよ。


もしきみが今、
焦っとるとか、何もできてない気がするとか思うなら、
一回立ち止まってほしい。

時間は、誰かが持っとるもんやなくて、
きみが燃やすものやけん。

るりはそれをずっと見てきた。
消えていった命も、
まだ夜にしがみついてる魂も。
どっちも同じように、
「一瞬を生きた光」なんよ。


🌙 るりこのひとことおすすめ
「永遠よりも、いまの“5分”の方が重たい。
だって、それはまだ、きみの中で燃えとるけん。」