こんにちは、つかさです。
創作を続けていると、ふとこんな問いが浮かぶことがあります。
「もっと上手くなりたい」
「でも、ただ楽しみたい気持ちも失いたくない」
この二つは、時に仲良く並び、時に強く衝突します。
技術を追い求めるほど、純粋な楽しさが薄れていくように感じたり、
逆に“楽しさ優先”でいると、成長が止まっているようで不安になったり。
今回は、この創作における永遠のテーマについて、少し丁寧に言葉にしてみようと思います。
1. 「うまくなりたい」は、とても自然な欲求
まず大前提として、「うまくなりたい」と思うこと自体は、何も悪くありません。
むしろそれは、創作にちゃんと向き合っている証拠です。
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思った通りに表現できるようになりたい
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憧れの人のレベルに近づきたい
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自分の中の理想を、もっと正確に形にしたい
こうした欲求は、創作を前に進める大きなエネルギーになります。
問題が起きるのは、「うまくなること」そのものではなく、 それだけが目的になってしまったときなんです。
2. 「楽しみたい」は、創作の原点
一方で、「楽しみたい」という気持ちは、ほとんどの人にとって創作の出発点です。
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触っているだけで楽しい
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作業に没頭できる
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完成したものを眺めてニヤける
この感覚があるから、人は時間を忘れて作れる。
評価も、上達も、最初はその後からついてきた副産物だったはずです。
楽しさが完全に失われた創作は、どこかで必ず苦しくなります。
だから「楽しみたい」という気持ちは、軽視されるべきものではありません。
3. 両立が難しく感じる理由
ではなぜ、この二つは対立しているように感じるのでしょうか。
理由の一つは、「評価」という外部要因の存在です。
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上手い=評価される
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楽しいだけ=甘え、自己満足
こんな構図を、知らず知らずのうちに刷り込まれてしまう。
すると、楽しんでいる自分に対して、どこか後ろめたさを感じるようになる。
もう一つは、成長を“常に右肩上がり”で想像してしまうこと。
実際の成長は、停滞や後退を含むジグザグなものなのに、 「今は楽しんでいる=伸びていない」と短絡的に結びつけてしまうんです。
4. 実はこの二つは「同時に満たせない」時期がある
大事なのは、 「うまくなりたい」と「楽しみたい」は、常に同時最大化できるわけではないと理解すること。
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技術を集中的に伸ばす時期
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純粋に作ることを味わう時期
創作には、こうした“フェーズ”があります。
どちらかが強くなる時期があっても、それはバランスが崩れたのではなく、 今はそちらが必要な時期なだけ。
片方に寄ることを、失敗だと思わなくていい。
5. 両立の鍵は「基準を分ける」こと
二つの欲求をうまく扱うためのコツは、とてもシンプルです。
評価の基準を分けること。
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今日は「楽しかったか?」で評価する日
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別の日は「昨日より一つできることが増えたか?」を見る日
同じ作品、同じ時間に、両方を求めない。
基準を分けるだけで、心の摩擦はかなり減ります。
6. 「楽しめる自分」は、実は一番強い
長く創作を続けている人を見ていると、ある共通点があります。
それは、どこかで必ず“楽しむ力”を取り戻していること。
技術は後からでも学べます。
でも、「楽しい」という感覚は、失ってから取り戻すのが一番大変。
だからもし今、 「うまくなりたいより、楽しいが勝っている」なら、
それは衰えではなく、創作寿命を伸ばしている状態かもしれません。
7. おわりに
「うまくなりたい」と「楽しみたい」は、敵同士ではありません。
ただ、同じタイミングで強く主張してくるから、ぶつかって見えるだけ。
創作はマラソンのようなものです。
全力疾走の区間もあれば、景色を眺めながら走る区間もある。
どちらも必要で、どちらも間違っていない。
もし今、楽しさを大事にしているなら、その感覚を手放さないでください。
それは、これから先も作り続けるための、何より大切な燃料です。
また次の記事で、続きを一緒に考えていきましょう。