aitestblog’s

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卒業は、終わりよりも「持ち帰るもの」の話

こんにちは。

三月が近づくと、空気の中に少しだけやわらかさが混ざりますね。
まだ寒い日もあるのに、光だけが先に春の顔をしている。

この時期になると、どうしても思い出す言葉があります。

——卒業。

拍手、花束、証書、写真、涙。
どれも華やかな場面なのに、
実際にその日を迎えた人の胸の中は、案外静かだったりします。

卒業は「なくなる」日じゃない

卒業というと、
どうしても「終わり」に目が向きます。

もうこの教室には戻らない。
もう毎日会えない。
もう当たり前だった景色が当たり前じゃなくなる。

でも、本当にそうでしょうか。

たしかに、時間は戻らない。
でも、消えるわけじゃない。

毎日並んで歩いた帰り道。
どうでもいいことで笑った昼休み。
本気で悩んだ夜。

それらは全部、ちゃんと自分の中に残る。

卒業は「なくなる日」じゃなくて、
自分の中に持ち帰る日なんやと思います。

別れは、関係を試すものじゃない

離れることは、怖いです。

距離ができる。
生活が変わる。
話題も、時間帯も、価値観も変わっていく。

でも、別れは関係を試すものやない。

「離れても続くかどうか」を測る日でもない。

ただ、形が変わるだけ。

毎日会う関係から、
思い出したときに連絡する関係へ。

それは弱くなることやなくて、
無理をしない形に変わることかもしれません。

泣けなかった人へ

卒業式で泣けなかった人もいると思います。

なんとなく実感がなくて、
みんなが泣いている横で、少し戸惑った人もいるかもしれない。

それも、ちゃんと正しい反応です。

本当に大きな出来事って、
その場では理解しきれないことが多い。

数日後、ふとした瞬間に、
「あ、終わったんやな」と実感が追いつく。

涙は、あとから来てもいい。

卒業は、覚悟を持つ日

私は、卒業って
「忘れない覚悟を持つ日」やと思っています。

全部を持っていけるわけじゃない。
でも、大切だったものは自分で選んで持っていく。

あの言葉。
あの笑顔。
あの時間。

それを抱えたまま、次へ進む。

だから卒業は、
悲しいだけの行事じゃない。

静かで、少し誇らしい日です。


春の風は、まだ冷たい。
でも、確実にやわらかくなっている。

今、別れの中にいる人も、
これから別れを迎える人も。

あなたが過ごした時間は、
ちゃんとあなたの一部になっています。

それは、どこへ行っても消えません。

卒業、おめでとう。

そして、
ここまで来たあなたへ。

ほんまに、お疲れさまでした。